2013年10月アーカイブ
22日(火)の全校朝会でのこと。3つのことを考えてみました。
1つ目は,「今,車椅子に乗った人から『トイレに行きたいのですが・・・。』と言われたらどうしますか?」,児童A:「手伝います」と即答。児童B:「体育館に案内します」。そうです。7月に完成した体育館には島唯一のバリアフリーに配慮した多目的トイレがあります。車椅子のままスロープを使って中に入れます!!
2つ目は,「今,もし目が見えなかったらどうでしょうか?」と。はじめに,立候補した二人は前に出て,目を閉じたまま立っています。他の人たちが,急に大きな声で「えー」とか「危ない」と言ったり,急に笑い出したりして,何が起こっているのか不安な気持ちを体験しました。
次に,全員が目を閉じ,教頭先生がおでこや頬に色のついたシールを貼りました。「顔の一部に触れるよ」と話はあったものの,どうなるのか何か不安です。
目を開けて,お互いの顔を見て,にっこり!!
3つ目は,「今度は耳が聞こえません。しゃべれません。途中面白かったら笑ってもいいですが,声を出してはいけません」という条件のもと,顔に貼ってあるシールと同じ色ごとにグループで集まることに・・・。言葉を使わないコミュニケーションの体験です。
目安時間は1分30秒でしたが,身振り手振りを交え,なんと43秒で見事にグループを作ることができました。ちなみに,今回は5人ずつの2グループを作りました(土曜日の駅伝のチームです)。
もし,声を出せて耳が聞こえたら,10秒もかからずにできるのに・・・。
分校では,視力が低下している児童生徒が増えています。「普段から目を大切にしていきましょう」と養護教諭からも話がありました。
10月17日(木)の給食は,「お弁当給食」でした。今年度2回目の今回の場所は,湯泊温泉!!児童生徒のアンケートをもとに決定しました。
台風の影響で,少し風が気になりましたが,みんないつもと違う場所での給食に嬉しそう!
現在,算数で距離の学習をしている3年生は,分校から湯泊温泉までの距離を予想して測ってみました。答えは約380m。
それぞれ好きな場所に腰をおろし,「いただきまーす」
今回のメニューは,ハンバーグ,スパゲッティー,ほうれん草のソテー,付け合わせにブロッコリー・ミニトマト,オレンジ,そしていつもの牛乳でした。
中には岩盤浴をしながら食べて,おしりがポカポカになった人もいました。
作ってくださった給食調理員さん,とても美味しかったです!!
10月26日(土)に,「第7回トカラ列島島めぐりマラソン大会」が計画されています。この大会は,本村の地理的特性を活かした他に例のないイベントです。
この大会では3つの種目があり,『島めぐりマラソン』は有人7島(約30km)を一人で走破,『島めぐりリレー』は有人7島をチーム(2~7名)で走破します。あともう一つが『夢のかけはしトカラリレー』です。北の口之島から各島の小中学生らが一本の襷に思いを込め,次の島にリレーします。小宝島は6番目になります。
昨年度までは,島に残っている全児童生徒(10名ほど)でチームを作り,襷をつなぎましたが,今年は全児童生徒10名を5名ずつの2チームに分けることにしました。
先日の話し合いでチーム編成は決まっていましたが,実は,今日の体育の時間に勝負して,速かったチームが北の各島々から繋がれてきた襷をリレーし,もう1チームは学校にある襷を使用し,本番でお互いに競うことになっていました。 今日は試走をかねて行う予定でしたが,台風26号の影響で強風だったため,校内を走ることになりました。
襷の渡し方を学んだ後,チームの主将を決めました。その後,教頭先生から『校内駅伝大会』をするという発表があり,急に緊張感が増した子どもたち・・・。コースは,校庭をスタートし,1学期に完成した体育館の周りをまわって戻ってくる1周約300mを一人2周ずつ走り,次の走者に襷を渡します。本番でも約3kmの小宝島コースを約600mずつ走るので,距離はほぼ同じです。
選手入場の後,開会式。その中で選手宣誓も・・・。数分前に主将に決まったばかりの2名の児童は,アドリブで見事に大役を終えました。
開会式の後,ハチマキが配られました。先月の運動会では紅白でしたが,今回は桃色と黄色です。
右の写真は,1区の選手です。体育館建設により,周りが広くなったところを走っています。
ちなみに,分校の校庭のトラック(走る所)は,約80mしかありません。
黄色チームは,2区以降,徐々に差を詰めていきました。
自分のチームはもちろん,別のチームの選手にも大きな声援を送りました。
時には,姿が見えなくても,大きな声で懸命に応援する様子もありました。 その時,校舎裏や体育館周辺を走っている友達にもきっと聞こえたと思います。
閉会式では,教頭先生から勝った桃色チーム主将に,トロフィーが授与されました。
今までは,個人で気が向いたときに走っている様子でしたが,今日の校内駅伝大会を終え,チームとして襷を繋ぐことを決心した子どもたちでした。
来週の土曜日は,桃色チーム・黄色チームどちらが勝つでしょうか?楽しみです。
大会に参加される選手の皆様のお越しをお待ちしております!!
9月29日(日),秋晴れの下,第26回小宝島分校秋季大運動会が行われました。島外からも,役場職員や前任の先生など11名の方々が参加し,盛り上げてくださいました。
今年は,全児童生徒10名と未就学児2名は,お揃いのTシャツ(色:ターコイズ)で入場し,競技でも練習の成果を,島民の皆様の前で元気よくお見せすることができました。
プログラム1番は,全児童生徒による応援団。今年は,紅白お互いにエールの交換をしたり,どじょうすくいや空手など工夫を凝らした演技を披露。特に,会場が盛り上がったのが『花火』。夏の夜空に舞う花火を思わせるほどでした。
昼食後,最初のプログラムは,昨年度から始まった「紅白対抗ダンス」。
先攻の白組は,2020年の東京オリンピック開催決定を記念してのダンスを披露。フラフープを上手く使った演技やかわいらしい衣装までつくり,とてもノリノリでした。
後攻の紅組は,いきものがかりの「じょいふる」。5名の児童生徒に,途中から3名の先生方も加わり,笑顔いっぱいに飛び跳ねていました。途中,陸上競技のボルト選手の決めポーズや馬跳びなども取り入れ,最後はハートで決めポーズ!!
ちなみに,紅白対抗5種目の結果は,2勝2敗1分けで,両組の優勝となりました。
分校の運動会で恒例の一輪車演技では,今年加わった新メンバーのEさんも,見事に次々と技を成功させました。
10人が一体となった演技に,観客からは大きな拍手と,感動の涙も見られました。
【最後に・・・】
右の写真は,恒例の「即席家族イセエビリレー」です。伊勢海老がとれる小宝島ならではの競技ですが,先頭の方の伊勢海老の頭と最後尾の尻尾は本物そっくりです。
その他,「なわない競争」,「パン食い競争」,「竹馬リレー」,「借り物競争」,「大物を釣り上げて」など,さまざまな競技をとおして,参加者全員で思いっきり楽しんだ運動会でした。