10月11日火曜日の5・6時間目に,十島村役場から保健師,助産師の方々を招き,中学生を対象とした「いのちふれあい体験学習(思春期教室)」が行われました。
「いのちふれあい体験学習(思春期教室)」とは
・命の誕生から「自分を大切にする」ことにより他の人も大切にできることを学んでもらう
・妊婦体験・赤ちゃん抱っこ体験を通じて「思いやりの心」を大切にすることを学んでもらう
・子どもを産み育てる責任を考えさせ,自分の行動を選択するときの一助になるようにする
・困ったときには,迷わず周りの大人に相談できるようにする
・性感染症,妊娠が他人事ではない年齢になっていることを知ってもらう
などをねらいとして行われている授業です。
実際の講義では,まず思春期に起こる体や心の変化や性行為,妊娠,出産のことを具体的に学びました。
子どもたちは,メモをとりながら真剣に話を聞いていました。また,男女交際のことやSNSトラブルについての事例を自分だったらどうするか実際に考え,学びを深めました。
次に,講師の方の妊婦,育児の体験談を聞き,実際に一人ずつ妊婦ジャケットを着用して妊婦体験を行いました。横になったり,階段の昇り降り,靴下の着脱,荷物を持って歩くなど生活動作を実際に行いました。
子どもたちは,「きつい!」「重い!」「暑い!」など感じたことを自然と口に出していました。
また,育児体験では,3000gの赤ちゃんの人形の着替え,おむつ交換,抱っこ体験をしました。
赤ちゃんの着替えやおむつ交換を初めて体験する子どももおり,講師の方の説明を聞きながら体験をしました。
3000gの赤ちゃんを「重い」と感じる子どももいれば「軽い」と感じる子どももいたようで様々な感想が聞かれました。
小宝島には高校がなく,中学校を卒業するとほとんどの子どもが進学をするために「島立ち」をします。
今回の学習が,今後の子どもたちの人生選択の一助になってほしいと思います。