小宝島の行事について~七島正月~

 今年1月10日(水)~1月16日(火)はここ小宝島での「七島正月」でした。 

 昔,琉球出兵に七島漁民が島津勢の水先案内をした際に,正月を一月早めて行ったことに由来します。旧暦の元旦には,先祖のもとや親戚知人宅を訪問して祝うそうです。その際に,乾燥させたお魚や,魚,エビ(伊勢エビ),カニを煮たものをお供えします。最終日,その日とれた処理していない魚やさとうきび,『とんでん』を仏様や神様にお供えしすることで七島正月は終わり,ご先祖さまや神様は海に船で帰っていくと言われているそうです。

『とんびん』について

  【↑↑中1生徒作↑↑】

『とんびん』は,ご先祖さまが立ち上がるときの杖の役割をしています。ご先祖さまにお供えするのは偶数の4つ,神様には奇数の3つ,または5つお供えするそうです。

さとうきびは,肩にかつぐ天秤棒の役割をしています。昔はここ小宝島でもサトウキビを栽培し,黒糖を作っていたようです。現在はこの行事のために少し栽培しているようです。

      

ほんのりと甘く,もちもちでした^^

ちなみに・・・お餅を包むのは"サネン"と呼ばれるゲットウ,アオノクマタケラン,クマタケランの葉っぱです。奄美ではゲットウやクマタケランが主ですが,ここ小宝島ではアオノクマタケランを使用します。また,口之島を除く六島の神様が,最後は口之島に集まると言うことから中之島,諏訪之瀬島,平島,悪石島,小宝島,宝島は1日早くお正月が終わるそうです。

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このページは、小宝島小中学校が2024年1月18日 14:07に書いた記事です。

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